「ステンレスの加工硬化について知りたい」というかたは多いようです。
そこで今回、ステンレスの加工硬化について解説していきますよ。

▼加工硬化とは
加工硬化とは、金属に力を加えると硬くなる現象のこと。
ステンレス加工の際にも起こります。
特に「オーステナイト系」のステンレスに加工硬化が起こりやすいです。

▼加工硬化が起こる理由
ステンレスなどの金属は、はじめは原子が規則正しく並んでいます。
しかし擦ったり曲げたりすると原子の並びが崩れます。
変形量が一定以下なら元に戻るものの、一定量を超えると元に戻らなくなる現象が起こります。(塑性変形)
これが加工硬化の原因です。

▼加工硬化を防ぐには
ステンレスの加工硬化を防ぐには、以下の方法が効果的です。

■切れ味が良い刃先形状の工具を使う
切れ味が良い刃先形状の工具を使うと、材料との擦りによって発生する熱量が少なくなり、加工硬化を抑えられます。

■ステップ加工を最小限にする
穴加工の途中でドリルを一旦戻すステップ加工は、加工時間の増加につながります。
また穴の内側を擦ってしまうので加工硬化やドリルの寿命低下につながります。

▼まとめ
加工硬化は金属に一定以上の力を加えると起こります。
ステンレスの加工硬化を防ぐには切れ味が良い刃先形状の工具を使ったり、ステップ加工を最小限にしたりするのが有効です。
長野県にある株式会社サカシタマシニックは、高い技術力による金属加工に定評があります。
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