マグネシウムの加工が難しい理由とは?加工時の注意点について
マグネシウムの加工は取り扱いが難しいと言われています。
果たして、変形や発火といったトラブルを回避し、安全に加工する方法はあるのでしょうか。
この記事では、マグネシウムが難削材と言われる理由についてお伝えいたします。
▼なぜマグネシウムの加工は難しいのか
マグネシウムという素材は、軽量でありながら強度が高く切削性にも優れています。
しかし、以下のような理由から難削材と言われているのです。
■燃焼しやすい
マグネシウムは非常に燃焼しやすいため、切削時に発火の危険性があります。
■錆びやすい
マグネシウムは電子を放出しやすい素材なので、他の金属よりも錆びやすいです。
■変形しやすい
マグネシウムは比較的軟質であるため、加工時に変形が起こりやすいです。
▼加工時の注意点
マグネシウムを安全に加工するためには、以下のような点に注意しましょう。
■水溶性切削油を使用しない
マグネシウムを切削加工する際、溶性切削油を使用すると水素爆発が起こる危険があります。
加工にあたっては、専用の切削油を選び、正しく使用しましょう。
■粉体を放置しない
マグネシウム切削時に発生する切り粉や切りくずを放置すると、発火の危険性が高くなるのでこまめに粉体を除去しましょう。
▼まとめ
マグネシウムが難削材と言われるのは「燃焼しやすい」「錆びやすい」「変形しやすい」といった3つの理由からです。
マグネシウムを安全に加工するためには、切削油を正しく使用することや切削時に発生する粉体の処理が重要になってきますよ。
また、錆びや変形を防ぎ高精度に仕上げるには、専門的な知識と技術力が必要になるでしょう。